
現代は、子育てには非常に難しい時代です。親は、成長していく子どものすべてを、いつまでも守り導いてやることはできません。
とくにこの変化の激しい現代社会において、子どもは何よりも自分の人生を自分で切り開いていく力を養っていかなければなりません。
自立するとは「生きる力」を身につけることに他なりません。
そして、親の役割は、子どもがこの「生きる力」を自ら獲得していくのを援助してやることです。幼稚園もまた同じその役割を担っています。
子どもは安定感の中で、安心できる周囲の環境の中で、健全に成長します。
幼い頃に経験した信頼できる大人との関係は、大きくなって社会全体への信頼につながっていきます。
自分が生きるこの社会が究極的に信頼できる、自分を受け入れてくれるものであるとの認識は、根本的な「生きる力」となるのです。
どうぞ、お子さまを精いっぱい、思う存分愛してあげてください。
たとえ厳しく叱っているときでも、親の子どもへの愛情は伝わるものです。
私たち教職員もそのような姿勢で、子どもたちに関わっていくことを心がけています。
ひかり学園ひかり第一幼稚園は、幼児教育に携わって40年以上になります。
その間、当幼稚園は、常に子どもの健全な心身の成長を願って日々の教育活動に取り組んできました。
いま何よりも教育に求められているのは、子ども達の「生きる力」の育成です。
「生きる力」とは、①物事を正しく理解し、判断できる能力、
②道徳性、協調性など健全に社会に関わることができる能力、
③苦難に負けず、自らの信念を貫く能力が、その中心となります。
教育の分野では、それらの三つの能力を「知(知性)、情(感情) 、意(意志) 」の三力として、
それらを兼ね備えた人間を知・情・意の「全人(ぜんじん=全体的な人間)」と呼び、
教育が目指す理想的な人間像としました。
幼児期の子ども達に求められるのは、それらの力の基礎を養うことです。
「賢い子」、「思いやりある子」、「がんばる子」に育ってほしいと私たちは願っています。
確かな知力、豊かな人間性の基礎を培うためにとくに当園では、体力作りに力を入れています。
「こころを育てる」、「あたまを育てる」には、「からだを育てる」ことが欠かせません。
粘り強く考え抜く、辛抱強くやり続けるには、体力・精神力が必要です。
ここぞというときにがんばる子になってほしいと願っています。
専任の体育指導者による体育指導や温水プールで年間を通しての水泳指導はこころとからだを育て、
人工芝の園庭での外遊びは、子どもに開放感と自由な発想を与えます。
自分からすすんでやろうとする行動力は、幼児期における遊び体験によって培われるものです。
遊びは子どもの生活そのものであり、そこに人間のいのちの本質が表れている活動です。
子ども達が園庭で思いっきり自由に遊ぶのを見守り、援助したいたいと思います。
私たちは、子どもの気持ちに寄り添い、子どもたちと共感する保育者であることを大切にしています。
その考えを基に子どもたちを比較をせず、一人ひとりの個性を大切にし、保育・教育を行っています。
『自分の気持ちだけでなく、相手の気持ちも考えられる子』になれるよう、
困っている人がいたら優しく声をかけることができる素直な子に育って欲しいと思っています。
*基本的生活習慣を身につけ、身の回りのことは自分でする。
*自分の思ったことや感じたことを相手に言葉で伝えることができる。
*集団遊びを通し、友達との繋がりを広げる
*自分の力で行動することの充実感を味わう
*やってよいことと、悪いことを判断しけじめをつけて行動する
*協調性や思いやりの心をもって友達と行動する
当園では、子ども達が過ごしやすいクラスの環境を整え、苦手なことや困難なことに立ち向かう姿を十分に認め、誉めることを大切にしています。
また、自主性を育むために、当園では子どもの自己肯定感を高められるように子どもの発言は否定せず、まず共感することを第一にしています。そして、社会性を育むために、集団生活においてのルールを身につけられるように指導を行い、トラブルが起きた際は、してしまった子、されてしまった子両方の話を聞き、一人ひとりの気持ちに寄り添いながら相手の気持ちに気づけるよう支援しています。